高橋五郎先生の受賞を祝う会より
平成20年度宮城県教育文化功労賞の受賞を祝う会
2009年1月12日(月・祝日)15:00より 仙台エクセルホテル東急 3Fボールルームにおいて、主宰・高橋五郎先生の多年のマンドリン奏者および指導者としての音楽活動に対する平成20年度宮城県教育文化功労賞の受賞を祝う会がチルコロ・フローラの主催で開催されました。
(地方自治体・宮城)県からのマンドリン奏者への文化功労賞受賞は東北のマンドリン界にとっては初めてであり、大変名誉なことです。このたびの受賞は、長年にわたって高校のマンドリン部を指導されてきたことや、チルコロ・フローラ主宰者としての演奏活動と後進の指導育成が高く評価されたことはもちろん、一方で宮城県芸術協会会員として運営委員長や理事を歴任される等音楽家としての貢献が評価されたことも挙げられます。
祝う会には宮城県芸術協会の方々をはじめ東京からはJMU関東支部長、JMU常任理事、北は青森からJMU東北支部役員の方にも遠路ご臨席を賜りました。お陰様で総勢127名による盛大な祝宴となりました。乾杯の前に4名の来賓からご祝辞があり、それぞれの先生方からは高橋五郎先生のお人柄を彷彿とさせる心温まるお言葉を頂戴しました。祝奏では高橋先生の指揮でご臨席頂いたソプラノ歌手お二人とそれぞれチルコロ・フローラの協演もあり、予定の2時間を30分以上もオーバーしましたが、あっという間の楽しいひとときとなりました。ご祝辞そしてテーブルスピーチを頂戴した諸先生方さらには祝奏で見事な歌声を披露された歌手の先生方には心より御礼を申し上げます。
最後に、ご多忙中を駆けつけてくださったチルコロ・フローラの旧部員や教え子の皆様そして、五郎先生とご親交の諸先生方、音楽家の皆様に感謝申し上げます。久しぶりに一堂に会す機会が得られた五郎先生は満面の笑みでした。五郎先生はご自分が主役の祝宴を開くことには少なからず迷われたそうですが、この場面が演出できたことには何よりお慶びのご様子でした。
祝う会はご臨席一同のご健勝を願いつつ賑やかに万歳三唱で締めくくりました。
以下に記念の記録として当日配布された資料から転載します。
なお、JMU3月号(2009年)に高橋五郎先生の受賞を祝う会の記事が掲載されました。
式次第等の詳報がご覧になれます。また、遠くイタリアからも祝意のメッセージが届いており、こちらはJMU東北支部会員へJMU3月号とともに同封されております。
心温まるご祝辞をいただきありがとうございました
(社)宮城県芸術協会理事・ピアニスト 太田ゆり子様
JMU 関東支部長 斎藤総子 様
仙台日伊協会 事務局長 三野宮勝 様
(社)宮城県芸術文化協会・作曲家 佐々木隆二様
ごあいさつ 高橋五郎
本日は、小生のための祝賀会にお忙しい中ご臨席いただきまして、ありがとうございます。
私は賞とかは全く無縁で、これまで他人事と思っておりました。宮城県からお話をいただいた
折には、失礼ながら疑いを抱いたほどです。いろいろのジャンルの諸先輩方がおられる中で、
マンドリンという楽器に目をつけていただいたことに素直に喜びたいと思います。
この受賞は、これまでご指導いただいた多くの先生方、活動を支えて下さったチルコロ・フローラ
のメンバー、そしてマンドリン関係各位のご支援の賜と深く感謝申し上げます。
今後共、よろしくお願い申し上げます。
高 橋 五 郎
高橋五郎氏の主な経歴
1943年 仙台市に生まれる
1955年 中学一年よりマンドリンを始める
1960年 故・木下三郎氏に師事
1963年 東北学院大学プレクトラム・ソサエティー創設
1964年 故・田中常彦氏に師事
(マンドリニストとして田中氏の唯一の弟子です)
1965年 チルコロ・マンドリニスティコ・フローラを結成、主宰
する
1966年 チルコロ・フローラ第一回定期演奏会を開催。
以後継続して開催する
1970年 初のリサイタルを仙台市医師会館にて開催。
ピアノ:大泉勉氏
1971年 ヨーロッパに遊学。イタリアにて故・ニーノ・カター
ニア氏 に師事
1976年 山形市民会館にてリサイタル ピアノ:大泉勉氏
1977年 日仏会館ホール(東京都渋谷区)にてリサイタル
ピアノ:大泉勉氏
1980年 仙台市民会館にてリサイタル ピアノ:大泉勉氏
1987年 山形市中央公民館ホールにてリサイタル
ピアノ:大泉勉氏
1988年 仙台市戦災復興記念館にてリサイタル ピアノ:大泉勉氏
1994年 リリオ3Fイベントホール(盛岡市)にてリサイタル
ピアノ:尾形牧子氏
1995年 仙台市戦災復興記念館にてリサイタル ピアノ:尾形牧子氏
2002年 仙台アートセンタースタジオにてリサイタル
ピアノ:大泉勉氏
2004年 仙台市戦災復興記念館にてリサイタル ピアノ:尾形牧子氏
マンドリンオーケストラ:チルコロ・フローラ
現 在
チルコロ・マンドリニスティコ・フローラ主宰
高橋マンドリン音楽研究所
白石女子高等学校、常盤木学園高等学校(仙台)のマンドリン部指導
NHK文化センターマンドリン教室の指導
その他
石巻マンドリーノ、東北学院大学、宮城教育大学、山形大学などで客演
指揮・合奏指導。また、青森県・秋田県・岩手県・山形県・福島県・宮城県・各地で
演奏およびセミナーまど指導を行なう。
第20回、第21回日本マンドリン独奏コンクールの審査員を務める。
主な役職
宮城県芸術協会理事
仙台日伊協会理事
日本マンドリン連盟副会長
日本マンドリン連盟東北支部支部長
主な受賞
1989年日本マンドリン連盟より永年功労証を授与される。
チルコロ・マンドリニスティコ・フローラにおける足跡
高橋先生ご白身がマンドリン合奏団を指揮、ご指導されながら、マン ドリン音楽界の
功労者 故・田中常彦氏(マンドリン)や、故・中野二郎 氏(マンドリン研究・指導者)を
招聘しセミナーや客演指揮をご指導いただきました。
また、客演として、姉歯けい子(声楽)、岩崎知郎(指揮)、枝松則男 (ギター)、
大泉勉(ピアノ)、小野寺恵子(フルート)、佐藤順子(声楽)、 沢田啓子(ハープ)、
宍戸秀明(作曲・指揮)、鈴木健治(ギター)、鶴岡 たみ子(マリンバ)、
内藤淳一(作曲・指揮)、林映子(琴)、平間百合子(ピアノ)、柳田隆介(作曲・指揮)、
山田正明(声楽)、吉田イサム(声楽)、若生智彦 (ギター)、渡辺静香(声楽)、
渡部ジュディス(声楽)
(敬称略、アイウエオ順)
劉継紅(二胡)、余明(琵琶)、成燕娼(洋琴)
ジャンネッティ・フェデリコ(マンドリン)
アントニオ・フェランテ(ギター)
ジーノ・ネリ・マンドリンアンサンブル(イタリア・フェッラーラ市)、
クラウディオ&マウロ・テローニマンドリン合奏団(同・ブレッシア市)、
ドリーナ・フラティ(マンドリン)、
カルロ・アオンゾ(マンドリン)、長岡克己(ギター)(敬称略)
以上の方々のご協力を頂戴いたしております。
ページのトップへ戻る
当日の記念品
(1)小冊子「ニーノ・カターニアの足跡」高橋五郎著
(2)ミニサイズのこけし
お一人に一本ずつラッピングしてテーブルにお名前札と一緒に置いてありました。
以下の写真は二人分(左:12.3cm、右:9cm)です。産地、作者はさまざまのようでした。